映画・テレビ

2020年4月26日 (日)

ジェイン・オースティン

家にいる時間が長くなると、いつもはしない家の片付けをすることになりまして、

押入れの奥の箱を恐る恐る開けたところ、昔録画した映画のDVDが…。

さあ捨てようと思ったのですが、出てきたのが「Jane Austen Book Club」(2007年のアメリカ映画)。

あ、これ面白かった映画だと思い出し、結局、片付けは中断して観てしまいました。

 


映画の予告編は下記アドレス。

 https://eiga.com/movie/53195/

 

先に原作『ジェイン・オースティンの読書会』(カレン・ジョイ・ファウラー作)を読んでいたのですが、映画もなかなか良い。映画では原作より登場人物が5歳から10歳ほど若く設定されていますが、それでも原作の雰囲気が壊された感じはしませんでした。それが良かった。

 ジョスリンとシルヴィアは高校からの友人ですが、さらに年上のバーナデットとシルヴィアの娘のアレグラが読書会のオリジナルメンバーらしい。今回はバーナデットが映画館で誘ったプルーディーとジョスリンがバーで誘ったグリッグが参加して、この6人でジェイン・オースティンの6冊の長編を読むことになります。

6冊の長編とは

 

映画を観る前は『高慢と偏見』『エマ』しか読んでいませんでしたが、観てから他の作品も読んでしまった私は、まんまと作者の策略にはまったような気がします。

 

もう少し登場人物について詳しくご説明しましょう(出典はWiki)。

ジョスリン(『エマ』)
大型犬リッジバックのブリーダーで、独身主義者。シルヴィアとは幼なじみの親友で、シルヴィアに夫を紹介した。
(原作での設定)50代前半。
(映画での設定)40歳の俳優が演じている。

プルーディー(原作では『マンスフィールド・パーク』、映画では『説得』)
フランス語教師。父親は不明で母一人に育てられた。母親はマリファナ常習のヒッピー。既婚者だが夫とは趣味があわない。
(原作での設定)27歳。
(映画での設定)24歳の俳優が演じている。

シルヴィア(原作では『説得』、映画では『マンスフィールド・パーク』)
司書。3人の子供を持つ母親。夫ダニエルに別離宣言を言われてしまう。
(原作での設定)50代前半。
(映画での設定)43歳の俳優が演じている。

バーナデット(『高慢と偏見』)
10
代で初婚。その後、何度もの結婚歴を持つが現在は独身。夫の一人はフレッド・アステア映画のプロデューサーだった。読書会の母親的存在。
(原作での設定)67歳、現在は自分の服装に無頓着な人物。10代の頃はガールズ歌手グループの一員だった。
(映画での設定)57歳の俳優が演じている。

アレグラ(『分別と多感』)
シルヴィアの娘。同性愛者。手作りアクセサリーの販売をしている。エクストリームスポーツを密かに愛好。
(原作での設定)30歳。
(映画での設定)24歳の俳優が演じている。

グリッグ(『ノーサンガー・アビー』)
ジョスリンが誘った、読書会唯一の男性。姉が3人いる。熱狂的なSFファン。
(原作での設定)40代前半。かつてはITサポートをしていたが、ITバブルがはじけて、派遣社員として大学で働いている。
(映画での設定)32歳の俳優が演じている。大学のITサポートをしている。買ったばかりの一軒家で一人暮らしをしている。自動車を使わず、自転車で移動している。

さて、このメンバーで読書会が始まりましたが、シルヴィアは夫に去られたばかりで精神不安定だし、プルーディーは教え子に恋心を抱いたりして危ない。そもそもSFオタクのグリッグが参加したのもジョスリンに惚れていたからですが、ジョスリンにはグリッグを傷心のシルヴィアの新しい夫として紹介しようとする下心がある…。毎月オースティンを読んで議論しながら、メンバーの人生にも様々な変化が訪れるというストーリ-です。

ジェイン・オースティンを読んでいなくても人間模様は十分楽しめますが、さらに小説を読むと、ああわかるこの台詞、という感じでもっと楽しめます。

 

原作では、読者のためのガイドというのが付いていて、6冊の小説、これらに対する反響、さらに読書会の討論のための質問まで用意されています。作者は、オースティンを読んだことがない人、昔読んだことがある人、毎年読み返す人という3タイプの読者を満足させるように趣向を凝らしているので、誰でも楽しめるようになっています。
ああ大変だ、気を付けないとまたジェイン・オースティンにはまってしまう。

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