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2017年10月10日 (火)

館と花園

 『秘密の花園』と言えば、バーネットの話を思い出しますが、今回の本は『忘れられた花園』(ケイト・モートン作)。

 私は、この手のゴシック・ロマンスの誘惑に非常に弱く、ついつい読んでしまう。
私が思うところのゴシック・ロマンスとは、お城、館が出てくるミステリー風小説で、『嵐が丘』『ジェーン・エア』『レベッカ』あたりの雰囲気があるもの。
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 さて、この小説は、オーストラリア在住の老女ネルが自分の出自を調べにイギリスに行く話。
ネルは21歳になった時に、親から自分の子どもではない、と知らされ、オーストラリアに来た4歳の時に持っていたトランクを手掛かりに、自分がイギリスからオーストラリアに連れ出された経緯を調査します。
○そもそも自分は誰なのか?
○誰が、自分をオーストラリアに連れて来たのか?
 ネルは、自分がイギリスのある館で育ったこと、そこに住んでいたイザベラにオーストラリア行きの船に乗せられたことを思い出します。そして、イギリスのその館の中にあったコテージを購入しますが、謎を半分解いた所で、亡くなります。
 そして、そのコテージを相続した孫娘のカサンドラがその続きを調べるのです。
そのコテージに忘れられた秘密の花園がありました。
 話がネルの親の時代、ネルの時代、カサンドラの時代の3重層になっているので、読者だけは全容がわかるという仕掛けになっています。時代考証については、数点、解説でケチをつけられていましたが、人物も良く描けていると思います。
 本のご紹介はここまでですが、ひとつ問いがあります。
 なぜ、『秘密の花園』が人々の想像力をかきたてるのでしょう。
児童文学『The secret garden』(Burnett)の影響があるとは思いますが、図書館の本を検索しただけでもこんな本がありました。
“秘密の花園”・麻布 川本三郎/著
『秘密の花園』ノート 梨木香歩/著
秘密の花園でつかまえて 秋野ひとみ/〔著〕
秘密の花園 三浦しをん/著
秘密の花園 唐十郎/著
西の善き魔女 2 秘密の花園 荻原規子/著
女子大ガール-秘密の花園で、女子大生は何を学ぶのか- 白河理子/著
三月ウサギと秘密の花園 篠原美季/〔著〕
カメレオンのための音楽 秘密の花園 トルーマン・カポーティ/著 野坂昭如/訳
 ついでに、ミステリーには城が出てくるミステリー、館ものミステリーというジャンルまであるそうです。はまらないように気をつけなければ。
城が出てくるミステリー
https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12159352412

館ものミステリー
http://suiri-book.sblo.jp/article/103816945.html

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